近づけばおぼろげに揺れる

君と見たいスペクタクル

ヒカリサスはTO THE TOPのアンサーソングなのかもしれない

9月30日に満を持して発売されたHey!Say!JUMPの「Your Song」。発売が発表されたとき、日付からして正直まだまだ先のことに感じて歌披露とかも早くない??って思ってたけど冷静に考えたら全然早くない時期になっていて、気付けばもう初週終わりですよ。恐ろしい。

カップリングの試聴が解禁されたときに何人ものフォロワーに「になちゃん絶対ヒカリサス好きでしょ」と言われ、なぜバレた??と不思議に思いつつおっしゃる通り今こうしてヒカリサスをただただ勝手に解釈して語るはてブロを書いているになです。

この曲、「君」をファン、「僕」をアイドルに置き換えると本当に泣けるんだよ。これも毎度のことだけど私の解釈は100%制作陣そこまで考えてないでしょってくらいの深読みof深読み&自分勝手なので、苦手な方はUターンされてくださいね。ほんとに。

それでは行ってみよー!(中の人そういうキャラじゃないのがバレる)

ひとりぼっちとか言わないで君の愛はここにあるんだ

この曲をアイドルとファンのことを歌った曲だという私の仮定の下だと、ここ=コンサートが容易に想起されるけれど当ブログでは範囲を少し広げてアイドルとファンの関係性、と解釈しておきたい。現場でなくともファンである「君」とアイドルである「僕」が共有する日常はすべて愛だからね。

正直になればいいさ 君を受け止めるために僕がいるから

ウッとなった……「君を受け止めるために僕がいる」というフレーズをアイドルに歌わせる業の深さ(褒めてる)

私はアイドルに自分の人生を背負わせたいとは思わないしアイドルの優しさに甘えて暴走してはいけないと心に刻んでいるけれど、それでもこちらの心が痛くなるほどにファンの喜びも苦しみも恋愛感情も身勝手なエゴも受け止めてくれる大好きなアイドルたち。この後も、そういった内容が続く。

泣いてしまったあの夜が君に残る後悔ならば 抱きしめにゆくよ君が笑うなら

なんて王子様な一言……!私は他Gだけどシンデレラガールなら「もしもボクに魔法が使えたなら 夜空越えて会いに行けるのに…」という歌詞が一番好きなんだけど、個人的にはそれに匹敵するくらい好きなキラーフレーズ……後悔を抱えている「君」を笑わせるために何も聞かずに抱きしめてくれるんですかそうですか(泣)概念でもうれしい(泣)

傷ついた心がずっと胸に残ってしまうなら 僕がこの場所で歌うよ今すぐ

こんなフレーズ、どう考えてもアイドルにしか歌えない……

「この場所で歌うよ」という歌詞は真理だと思っていて、この曲を「君」が聞いている状況というのは音源を聞いているときかコンサートもしくはその他現場で聞いているときの2択なわけじゃないですか。コンサートでヒカリサスを歌っているときは「この場所」はステージになるし、そうでないときは日常の中で、「君」のすぐそばで歌ってくれているんですよ彼らは。(概念)

で、ここからが本題。「泣いてしまったあの夜が〜」と「傷ついた心がずっと〜」のフレーズを目に焼き付けましたか??準備は良いですか??

ここで思い出されるのはあの曲のあのフレーズ。

思い通りに行かなくてひとり塞ぎ込む夜の中で 折れそうな心支えてくれてた君の笑顔 君のその声に

TO THE TOPの歌詞はファン目線説とアイドル目線説が二大勢力だと思っているけど(独断と偏見)私はアイドル目線派なんです。なんですよ。(そうですか)

ひとり塞ぎ込む夜は「君」に支えられていた「弱虫だったあの僕」が今や「君の手をそっと掴んで」「君を受け止めるために僕がいるから」「僕がこの場所で歌うよ今すぐ」と力強く「君」の手を取って未来に向かって走っている……「もう怖くないよ」「ひとりぼっちとか言わないで」と手を差し伸べるキラキラアイドルに成長している……そんなストーリーを妄想するだけでもう1リットル泣ける。

でもTO THE TOPの主人公ももちろん最高のアイドルなんですよ、なんてったって、

完璧じゃなくても今のこの僕に出来るすべて 君に贈りたい

輝いてるその瞳がずっとそのままでいて欲しいから

Keep on singing' now! 歌ってる

Shakin' now! 踊ってる

君の想い抱いて いま羽ばたくTo The Top

……これがもし、ヒカリサスの「僕」と同一人物だったらって妄想しただけで最高じゃないですか??アイドルとしての軸がブレてなすぎて泣いちゃう(さっきからずっと泣いてる)し、この主人公、アイドルになるために生まれてきたような人だな。 いつだって「君」の笑顔が見たいからそのために僕にできることをと歌い、踊り、君の想いを抱いて受け止める。そしてトップを目指して走り続けている。そろそろバスタオルがずぶ濡れになってきた。

僕以外にそんな顔しないでよ 君とはどこへだっていけるんだ 君だからいける

来ました独占欲。アイドル側から発信される独占欲大好きなんだけど(山田くんのanan発言とか)、「僕以外にそんな顔しないでよ」パートに有岡くん入れてくれたのどこのどなたですか。季節のフルーツお持ちしましょうか。(担タレ)

私はここのパートを聞くと「4人と、ここにいるみんなとじゃないと見たくない景色がある」と言った某アイドルの挨拶がよぎります。*1元担の言葉を拝借してごめんだけど私もHey!Say!JUMPと、JUMPを愛するすべての人としか見たくない景色があるよ。

過去が苦しくても今は誰も

ひとりぼっちとか言わないよ 僕の愛はここにあるよ

だから大丈夫 閉ざされた心の中を

「過去が苦しくても〜」がそのあとの「ひとりぼっちとか言わないよ〜」にかかるとするなら、今は「誰も」という言葉から「僕」の主語はひとりではないことがわかります。私の解釈では、無論アイドルグループ。そう仮定した上でこの歌詞を見ると、

「過去が苦しくても今は誰もひとりぼっちとか言わないよ」

😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

「今は誰も」のあとに間があって、その後山田くんが切ない歌声で「ひとりぼっちとかとか言わないよ」と歌い始めるのも最高。山田くん自身の歌唱スキルの向上によって彼のソロパートでは以前の儚さに加えて男性性を感じさせる力強さも安定した武器になっている2020年に、ちょっと懐かしくなるくらい切なくてどこか儚くて脆くて触れたら壊れてしまいそうな歌声で歌うの。ずるい。絶対意図的でしょ、知らんけど。知らんけど。

「僕の愛はここにあるよ」のここは「君の愛はここにあるよ」の解釈と同じく“アイドルとファンの関係性”だと思う。アイドルとファンの関係性、そしてコンサートは、君の愛と僕の愛が饗宴する場所なんだね。その通りだね。それはね、たぶんね、愛だ。(言いたいだけやん)

「今は誰も〜言わないよ」ってことは、「ひとりぼっちだ」と言いたくなる瞬間も過去にはあったということだよね、いやそれはJUMPがというわけではなくて、この曲の主人公がね。私はその時期をリアルタイムで追っていたわけではないから何も語る資格はないけれど、でもやっぱり、自分が追いはじめてから見て聞いた言葉だけでもその片鱗が伝わるものって、あるし。ここのパートを山田くんが歌っているというのが、もうなんともぎゅっと心を締め付けられるような気持ちになる。

「だから大丈夫 閉ざされた心の中を」は、他の同箇所は「〜心の中も」なんだけどここだけ「を」なのが気になる。ここが咀嚼しきれていないからぜひお気軽にコメントやリプお待ちしております……

そして最後にこの歌詞について。

ここにいて、ここにいて

歌詞に唐突に読点をつけると、より切実な感じがしません?TO THE TOPのときから成長を遂げて、もうひとりぼっちではなくなって、今ではすっかり背中の大きな王子様に見えるヒカリサスの主人公から滲むほんのちょっぴりの不安そうなニュアンス。「君を受け止めるために僕がいるから」ここにいてほしい、お願いだよ。「僕以外にそんな顔しないでよ」。

何とは言わないけど、2020年にこの歌詞をHey!Say!JUMPが歌う意味を考えてしまうね。

 

全然歌詞とは関係ないけど、ステレオで聞いてると1番のサビ前に左右それぞれ交互にギター音が鳴るところが好き。ファンとアイドル、双方向から放たれる光の応酬みたいじゃない?TO THE TOPもヒカリサスも、ギター音が綺麗でベースが響いていてこの曲でドラム叩くの気持ちよさそうなバンド曲だからいつかバンドコーナーでやってほしいな。ダンスバージョンでも披露してほしいですけど。(強欲)

ヒカリサスのソロパート、みんな声質がアイドルとしての本領発揮していて大好きなんだけど(個性があって彩り豊かで誰がどこにいるかすぐわかるかわいい歌声なのにユニゾンになるとひとつに溶け込む気持ちよさ)その中でも特に2番Aメロの伊野尾くんとラスサビの山田くんが好きです。わたし誰担だっけ。以上です。日曜日中に上げたかったからギリギリセーフ!(書き始めるのが遅い)

*1:お察しの通り櫻井翔さん。20周年ツアーの映像撮りの日に挨拶でこの言葉を彼が使った意味を考える今日この頃。